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   GEM・サッポロSnow♡Loveits「北海道アイドルバスケット」参加レポート   
   

2016年1月3日

今年初の 特別出張 は、

   第29回 ICE☆PASTEL ワンマンライブ
   Teamくれれっ娘!年始特別公演 「Team くれれっ娘!フェスタ Vol.215」


共に 札幌 Link’s HALL で開催された2つのイベントです。


これまでの 特別出張 といえばそのほとんどの場合ですでに過去にお仕事をさせていただいたことがあったり、お付き合いがあるグループや関係者の方のいるところに行っていました。
更に、その日程自体もなるべく早い段階で発表していました。

しかし今回はこれまでの前例には従わず、完全に1人の傍観者として。
そして日程自体もあえて前日の発表とさせていただきました。


私自身の中でも今回は特殊な例だとは思いつつも、このような形のものをただのイベント見学のような形などにせず、あえて直前ながらも行動を発表した上で 特別出張 とした理由。
それは自分自身に対するプレッシャーでもあります。


実はかなり早い段階でこのイベントに行くこと自体は決めていました。
しかしそれは、特に発表することもなく、色々な角度からの 勉強 という意味合いで、コッソリ黙って行くつもりでした。
が、これをあえて 特別出張 という形を取らせていただき、直前ではありつつもあえて告知をさせていただきました。

運営である 株式会社 Cradle さん は、過去の他のイベントなどで何度かお見かけしたこともあり、Team くれれっ娘! さん も、昨年11月のストリーグの時など、何度かそのパフォーマンスを見ているのですが、これまでに直接ご挨拶などをさせていただいたことはありません。
そういうことから今回は事前のアポイントも取っていません。

今回の行程中、これまでに他のイベントでお会いしたことのある方や話をさせていただいたことのある方とは誰とも会わない可能性も十分に考えられます。
そうなると、どなたとも話をせずに帰ってくる可能性すらあります。


事前に全く予想の立たない部分もあり、そんなことからも色々な意味での チャレンジ になった今回の 特別出張 です。



いつもながらの深夜の移動。
士幌 から 札幌 への移動は途中、高速道路の道東道を使っていますが、季節柄もあって吹雪いている場所も。

また、そんな道東道を降りてから立ち寄った自動販売機は吹雪にさらされ、完全にボタンが凍りついた状態。
思い切り力を入れてながら押してようやく、バリバリッという氷の割れる音と共にボタンが反応しました。

   

それでもこの冬は比較的暖かくて過ごしやすく、雪自体も少ないこともあって移動の負担もかなり軽減されます。
イベント前にちょっと寄った市街地も本当に雪が少なく、陽射しも暖かくてもうすぐ春が来るのではないかと勘違いするような陽気です。

   

会場となる 札幌 Link’s HALL に到着したのは12時を少し回った頃。
まず最初のイベントは12時開演となっていたのですが、車の渋滞につかまってしまい、少し遅れてしまいました。

   

この会場はこれまでに iDOL Street さんストリーグ で2度ほどお邪魔しています。
その為、わかりづらいと言われるこの場所ももう全く問題なく到着できるようになりました。



まず12時からスタートのイベントは、 第29回 ICE☆PASTEL ワンマンライブ
私自身として ICE☆PASTEL さん を見るのは今回が初めてです。

実は以前にある方からこのグループの事を推薦されていたこともあり、一度見てみた位と思っていたのですが、ついにその時が来ました。

聞くところによると、 ICE☆PASTEL さん はメンバー編成の変化がありながら昨年末で1人が学業優先などのために活動を休止し、現在は3人の編成だそうです。
ただ、私自身はこれまでの ICE☆PASTEL さん の活動について知識はほぼがありませんし、以前の編成の頃のことも知りません。
そういう意味でもこの瞬間に目の前で展開されるものだけを見て判断するしかありません。

「前に比べて・・・」 ということもわからなければ、「今日はいつもより・・・ 」という判断もできませんが、考えによっては一番純粋にこの1回を見ることができると思い、あえて直前に予習のようなものをせずに現場に入りました。

   

少し遅れて会場入りしたこともあって私の整理券番号は21番。
この後は新規で入場してきた方はいませんでしたから、会場に駆け付けた人数は21人ということだと思います。

私が入場した時にはすでに曲が始まっており、会場は熱心なファンの方の声援などもあって盛り上がっていました。


開演から10分ほど遅れて入場したために、一番最初の方を見れなかったのですが、私が見れた限りでは、3曲−MC−2曲−MC−4曲の9曲。
更にアンコールでもMCを挟んで計2曲。
盛り上がるアップテンポな曲あり、バラードもありと、曲も多彩な全11曲でした。


声の質も歌い方も三者三様でそれぞれの個性があります。
そんな中でも歌に関してはメンバーの 岸本悠花 さん の実力が光っていたように思います。
曲中でもソロで歌う部分は明らかにこのグループに見所の一つだと感じました。

また、佐藤祐歌 さん はフワッとした雰囲気が魅力的で、歌にもダンスにもそういう部分がいい意味で感じられました。
ただ後で知りましたが、彼女は来月7日でグループを卒業されるそうで、詳しい事情など経過については一切わかりませんが、とても残念なところです。

そしてもう一人、木田葉音 さん は、一際大きな身長で存在感もあり、ポワーンとした雰囲気がとても周りを和ませる存在なのかなと感じました。


そんな3人が作り上げる楽曲は、ダンスに関しては難易度の高くないもので大部分が構成されていますが、それでもしっかりと作り上げられており、難易度が高くないからこそファンのみなさんも随所で一緒にフリを踊りながら楽しんでいます。

グループによっては難易度の高いダンスを見せつけてくれるグループもあれば、ちょっと練習すれば真似のしやすいダンスを中心に曲を作っているグループもあります。
これはどちらが勝っているとか劣っているとか、勝っているとか負けているというものではなく、どちらもそういうもの作ろうとして作られたものであり、どちらもそれぞれがプロフェッショナルだと思います。

いくら覚えやすいダンスだと言っても、多くの曲数のものをしっかりと覚えるというのは絶対にすぐに出来るものではありません。
そこにはそれぞれの努力や苦労がたくさんあり、その結晶や結果がこのステージの上にあるものです。


ファンのみなさんも熱心な方が多く、ステージ方向に対する熱量を感じることができました。

「グループがファンの雰囲気を作り、ファンがグループの雰囲気を作る」 という言葉を何度となく聞いたことがありますが、ここもまさにそういう雰囲気に溢れる場所でした。



MCにも随所に見所があり、勉強になるポイントがたくさんありました。

中で繰り広げられた初夢のトークでは、佐藤祐歌 さん が、「すごく残酷な夢路を見ました。言っていいのかなぁ」 と前置きをしつつ、「人を殺(や)る夢を見ました」 と絶妙な言葉のチョイスで会場は大爆笑。

木田葉音 さん は突然任された1人でのフリートークで持ち味を見せつけ、大いに盛り上がりました。

また、メンバーが抽選で会場の中から4人を選び、その4人がおみくじを引いて、色紙へのサインや全員と撮るチェキなどの権利が当たるというゲームが行なわれるなどもしました。


私自身として大きく勉強になった部分もあります。

MC中、メンバーそれぞれがステージの後ろに下がる瞬間が何度となくあったのですが、3人中2人が同じタイミングで下がってしまうということは一度もありませんでした。
確かに2人が同時に下がって1人だけがステージに残るという形は、残された1人だけで喋るということも可能ではありますが、あまり望ましいものではないのかなと感じます。

これが偶然だったのか、それともしっかりと指導されたのものなのか、自分達で考えた末に得られたものなのかというのはわかりません。
ですが、結果として私にとってはなるほどと頷きたくなる場面でした。


また、今後のライブで実行していく企画の募集の話もありました。
意見がある人はツイッターなどを通じて伝えるという形になっているようですが、こういうやり方もあるんだなという勉強になりました。

他にもMCの要所要所でファンの方を巻き込み、そして時にイジりながら一緒に盛り上がる形はある意味この人数だからこそできるものでもあると思います。
ですが、会場の盛り上がりやみなさんの笑顔を見ていると、これはこれで正解なんだと感じました。

ですがやはり少人数でいつもの人ばかりということになってくると、今回のイベントに限ったことではないですが、油断のようなものが出てくることも多いと思います。
そしてその油断は、初めてイベントに来た人、まだ慣れていない人にとってはとても高い壁にもなりかねません。


例えば、今回は公演が終わる際に物販の案内がありませんでした。
ICE☆PASTEL さん のイベントに来たことが無くても、Cradle さん の運営のイベントに参加したことが無くても、他の同様のイベントではだいたいの場合で公演後に物販があるということからなんとなくそうなんだろうなという予想はつきます。
インターネットで見た案内には確かに 「開場後、終演後の2回物販」 とは書かれていますが、どこで? どのタイミングで? となると、不慣れな人にとっては不明点が多いです。

また同じく物販に関し、「これから物販始めます」 という声はかかりましたが、実際にどんな物販内容なのかというのはメンバーが並んでいるところの目の前にあるテーブル上に一ヶ所、価格と共に書かれているだけでした。
自分の行きたいメンバーの前に自主的に列を作るというルールになってはいましたが、運営側の方が1人しかいないという理由などからこの列に対する案内も特にありません。

他にも細かい部分では色々と見えるものがありました。


ですが、私はこれを批判だとかクレームだとかいう点で言いたいわけではありません。
そもそもこの場所に 勉強をしよう と思って行っている私にとっては、これら全ては素晴らしい教材です。

これまでにも他のイベントで、同様に 「わかっている人がわかっている人に向けてする説明」「慣れている人が慣れている人に合わせて進めるイベント」 になってしまっている場面を何度となく見てきましたし、そういう場面に遭遇してきました。
それらはイベント初心者にとっては非常にわかりづらい説明であり環境です。

自分自身がそういう場面に遭遇するという実体験を経て、「ここがわかりづらい」「ここを直してほしい」 と感じたところは、自分自身が運営側に回った時に気にかけなければならない点であり、改善すべきポイントだと思っています。



これまでの 特別出張 においては特にそうですが、このようなイベントに参加させていただいた時には私は必ず物事を色々な立場から考えるようにしています。

運営側にしか立ったことが無ければそういう人には見えない部分が必ずあります。
ファンの側からだけではわからない部分、気づかない部分もあると思います。
関係者として入らせていただくことによって見えてくるる角度もあります。
また、自分でステージの上に立った時に初めて気づくこともあると思います。

幸い、私自身はこれまでの様々な活動の中でそのどのポジションも経験しており、その時の実体験や苦労や感情を知っています。
その蓄積は私自身にとって大きな財産でもあり、かけがえのないものであると思っていますし、その財産があるからこそ活かすことのできるもの、活かすことのできる瞬間があると思っています。


ですがそんな中でも自分が蓄積していないデータ、未経験のものもたくさんあります。
そんな自分自身の蓄積の上積みをするためにはやはり新しい経験や勉強が必要だと思います。


実は今回の 特別出張 に関し、行くこと自体に対する疑問や否定的なご意見がごく少数ですが聞こえてきていました。
ですが、私にとってはそういう観点から見てもとても意味のある、そして理由のある 特別出張 と捉えていました。

これらは、反面教師というものでも、悪い例というものでもありません。
ただ、自分自身が運営側に回った時、「こういうこともできるんじゃないか」「こうしたほうがもっとわかりやすいんじゃないか」 というようなことを考えるための教材であり、素材です。

頭の中ではわかっていても、実際に現場でその瞬間になるとうまく回らないことが多々あるというのも自分の経験として理解しています。
ですが、だからといってそれに甘えて準備を怠ることだけはしたくはありません。
机の上だけで物事を考えて本番にのぞむというような機械事務的な事もしたくはありません。
その為にもこういう経験や勉強は絶対的に必要だと感じています。


また、色々な場所で色々なものを見ることによって浮かんでくるアイデアもあれば、発想できるものもあります。
目の前で見たものでも 「ぜひこれは取り入れたい、真似したい」 と思えるものも多々あります。

実際に今回もそういう部分が何ヶ所もありました。


一例として、物販の流れの中でファンの人が例えば チェキの撮影 を頼むと、これをメンバーが伝票に書き、自らその代金を受け取ります。
そしてその伝票と代金がスタッフに渡され、すぐに撮影。
テーブルに戻ると、チェキにメッセージなどを書きながら話をする交流の時間となりますが、これをそれぞれがタイマーで時間管理していました。

これだと運営スタッフの人数の少なさをカバーできますし、売り上げの詳細をしっかりと把握できます。

私も以前に主催したイベントで売り上げの内容を把握する際は、始まる前にチェキのフィルムの枚数や他の物販の在庫数を把握した上で、イベント終了後にその在庫と現金を照らし合わせて計算などをしていましたが、こういう方法もあるんだなということを知ることができました。

では実際に自分も同じような流れを取り入れるかとなると、そこは改めての熟慮が必要ではありますが、そういうやり方があるということを知っただけでもこれは私にとってはプラスであり、持つことのできた幅です。

全てをそのまま導入するというの場はなく、これまでの自分に無かったものに、他で学んできたものをエッセンスとしてプラスできれば、それはまた新しいものの創造にも繋がっていくと思います。

現場に飛び込むこと。
これはやはり少なくとも私にとってはとても大事なことであり、必要なことです。


今回のこの物販。
私は、佐藤祐歌 さん のところに並び、一緒に チェキ の撮影をしていただきました。

実際に並んで、物販でお金を払って、一緒にチェキを撮影してもらって、メッセージを書いてもらいながら交流する。
これも机の上だけや想像だけでは得られない経験です。

   

イベント全般を含め、可愛いアイドルのいる現場に行って、その歌やダンスを見て、そして交流するというのは実際にそれだけでも楽しいものです。
ですが、現場に行くのはただそれだけが理由ではありません。

ファン心理を知るためには自分がその中に飛び込んでみる、自分もファンになってしまうというのが近道であり、本当に気持ちを知ることにも繋がると思います。
これも間違いなく私が現場に行く理由です。


実際のニーズが見えるのはその現場です。
それは事務所の机の上でもなければパソコンの中でもありません。

そのニーズに気づけるのはどこかに座ってゆっくり指示している人でも、テレビや雑誌だけでなんとなく知っている人でもありません。
実際に現場を知っている人、実際に現場にいる人です。

何が足りないのか、何がわかりづらいのか、何が楽しいのか、何が喜ばれるのか。
それが実際にわかるのも現場です。

参加する全ての人が大納得する、大賛成し称賛するような100%の正解はないのかもしれません。
ですが、その数字を少しでも上げるためのヒントは、やはり実際に現場に行き、そしてたくさんの現実を目の当たりにして実体験してこそ出てくるものだと思います。
時に物事を斜めから見たり、色々な人の話を聞いたり様子を眺めたり、そしてお互いに意見を交換してこそ新しい発想が生まれたり、多種多様な意見を知ることもできます。


エンターテイメント に関わるということは、その多くの場合は、世間の多くの人のが 「良い」 と納得できるものを作る、提供していくということだとも思います。
ですが、それはあくまでもエンターテイメントというものの表面だけを見たものであり、実際に中に入ってみるとそれは時として虚構だということに気づくことがあります。

エンターテイメントとして提供されるものの中には、1000人のうち900人が喜ぶようなものもあれば、逆に時として1000人のうち5人程度しか喜ばないものもあったりもすると思います。
でもその5人しか喜ばないものがその5人にとっては他で得ることのできないようなものすごく大きな喜びや楽しみであったりするのであれぱ、それは単純にエンターテイメントとしての失敗だとは言えないと思います。

そしてこのいわゆる 地下アイドル と呼ばれるものの世界は、まさに後者のエンターテイメントであり、地上に出られないなら失敗、一流になれないなら失敗という単純な世界ではありません。
実際にアイドルとして活動するその子達にしてみたら、「いつかはもっと有名に」「いつかはもっと稼ぎたい」 というような様々な目標や夢も持っていると思いますが、だからと言って今のこの瞬間が失敗だったり負けだったりということではないと思います。

この世界を知らない人にとってみれば、「たかが・・・」「どうせ・・・」 という無知な言葉で片付けられてしまうことも多々あると思います。
ですが、誰かが批難する、誰かが笑い飛ばすような場所にも実際に飛び込んでみると、本当に努力をしている人がいて、人生をかけている人がいて、青春を捧げている人がいます。
更には、そんな頑張っている人達を愛情を持って応援する人がいて、サポートする人がいて、一緒に歩いて行こうとする人がいます。

こんな世界や努力や愛情を誰が貶すことができるでしょうか。
誰にあざ笑う権利があるでしょうか。


単純に収入を得るという意味だけの興行としては順調と言えない部分も多々あるとは思いますし、実際にそういう話を聞いたり現実を見ることもあります。
しかし人を喜ばせる、人に喜んでもらうという意味でのエンターテイメントとしてはちゃんと成立しているのです。


また、この世界に実際に足を踏み入れると、これはただのエンターテイメントなのではなく、「 人を育てる 」「 将来を創造していく 」 というようなたくさんの意味のあるもの、意味のある場所だということを大きく感じます。
実際、現場で会う 「 アイドル 」 と呼ばれる子達は、全員とまでは言いませんが、その多くの子は早い段階から大人のいる社会に飛び込むことによって実際の年齢よりも本当にしっかりしています。
同年代の一般の子と比べると、普段は普通の子なのでしょうが、こういう場所では本当にいい意味で大人です。

こんな世界で過ごす中で、運営側の人や周りから再三怒られたり注意を受けるなどし、涙を流したり悔しい想いをすることも多々あると思います。
この世界に飛び込んでいなければしなくて済んだような苦労や努力もたくさんしていると思います。

本人達は気付いているかどうかはわかりませんが、そんなことを積み重ねているうちに、同年代の他の子供達よりも精神的に確実に早く大人になっていきますし、実際に見ていて 「本当にすごいな」 と感じることも少なくないです。
これはもしどこかの段階で アイドル を辞めたとしても失われるものではありませんし、本人にとっては間違いなく大きな になると思います。

まさに、人を育てる場所 であり、人が育つ環境 です。
これはもうただのエンターテイメントではありません。

でもきっとこんな世界も環境も、実際の現場を知らない人には見えないものでしょうし、わかるはずもないものだと思います。


知らない人が知らない人やものを批難中傷するのは簡単ですが、そういう意見にはあまり流されたくないと日々思っています。
しかし時として、全く予備知識がないからこそそこから全く新しい発想が出てきて、それが意外と参考になったりすることもあったりします。

また私の場合、時としてあえてそんな予備知識のない人に対してある程度の話をし、その上でそこから何か出てくる発想はないかと模索することもあります。
ですがこの場合、予備知識がない人同士では発展的な話はあまりできないと思いますし、そこから出てくるものに何かを委ねたいとも思いません。

ジャガイモンプロジェクト の場合で考えても、最低限私自身がそういう現場、そして状況や環境をしっかりとわかっていて、そしてある程度の知識を持っていないと何も始まりません。
だから現場に行くのです。だから学ぼうとするのです。


これまでの 特別出張 を見返してもそうですが、自分自身が楽しむ ということを大前提に置きつつも、そこには様々な角度からの 勉強 をしたいという意味合いも強くあります。
更には、たくさんの方との 交流 を経て生まれるものがあるのであれば、その1つ1つの 御縁 は私自身やジャガイモンプロジェクトにとっては大きな財産です。

ですが今回に限ってはその中の 勉強 といういところだけに重点を置くこととし、しっかりと一歩引いた外野から物事を見るためにも、あえて一般のどなたとも 交流しない という選択をしました。
外野から見ている限り、ファンの方同士でお互いのコミュニティーが出来上がっており、実際にそこに飛び込んだら飛び込んだで恐らく色んな話も聞けたのではないかと思います。
でも今回はあえてそれをしませんでした。

今回は一連のイベントを通して、お話をさせていただいたのは、マネージャー さん だけです。
マネージャー さん とはしっかりと名刺交換をさせていただいた上で、チラッとではありましたが話もさせていただきました。
そんな私達の様子を不思議そうな表情で見ている方もいらっしゃいましたが、今回はあくまでも外野から見るということを重視しました。

確かにこの1回をその為だけに使うということはもったいないといえばもったいないです。
しかし、私自身にとってはとても意味のあることでした。



物販交流を含め、ICE☆PASTEL さん の、全ての日程が終了したのが14時半前だったでしょうか。

次のイベントの開場時間は15時。
更に開演は16時ということでしばらく空き時間があったのですが、この時間、私はどこにも出かけず、入口付近にあった椅子に座って、メモを取ったり軽作業をしながら過ごしていました。

   

会場の実際にステージがあるゾーンの1つ手前には待つ時間を過ごしたりすることのできる比較的広い場所があります。
ここにはロッカーが設置されていたり、多くはないながらも椅子が置かれていたりします。
イベントによってはここで物販が行なわれたり、入場前には整列が行なわれたりという場所でもあるのですが、今回はそういうことには全く使われていません。

その場所でこの時間を利用して色々と考えを巡らせていると、何だか新しい発想が湧いてきます。
現場の空気や雰囲気がそうさせるのか、それとも他に理由があるのかはわかりませんが、ずいぶんとそのメモを取るペンが進みました。


また、ここで時間を過ごしていてちょっとビックリしたことがあります。

それは、次のイベントに出演する子が普通に一般の人と同じ入口から出勤してきて、そして同じフロアで普通にファンの方と喋っていたのです。
確かにこの建物自体に別の入口があるわけではないので、同じ入口を使い、同じフロアを通るのは仕方なくもあり当然の事ではあるのですが、想像以上にアットホームな雰囲気にちょっとビックリしました。

更には、すでに出番を終えた子達が、フロアの2階でステージを見ていた自分の家族と一緒に出てきて、そして私を含めてファンのみなさんに挨拶してから帰って行きました。
その様子があまりに自然で、しかも周囲の人も改めて何ら驚いたような反応をすることもなく、あまりに淡々と起こっている事実に改めてビックリ。

これまでにも何度もこのようなイベントには顔を出していますが、運営が変わればこのような対応や処置も変わるんだなと改めて実感しました。



16時からは2つ目のイベント、 Team くれれっ娘!年始特別公演 「Team くれれっ娘!フェスタ Vol.215」 が始まります。

私は10分ほど前にステージ前へと入りましたが、その後も数人の方が入場され、最終的には15人ほどの入場数だったと思います。

   

Team くれれっ娘! さん のパフォーマンスは、これまでに一昨年と昨年の ストリーグ でのオープニングアクトで2回。
更には、昨年のストリーグ後の 見本市 というイベントで見ていましたが、単独でこのような長い時間での公演を見るのは今回が初めてです。

こちらのライブは7人の大人数の構成ということもあり、ステージをいっぱいに使ったフォーメーションやそれぞれのメンバーの個性を楽しめるものでした。

そんなステージ、私は今回は自分自身が楽しむという趣旨以外に、個々のメンバーがどうやって自分をアピールしているのか、どうやってファンのみなさんに対して歌やダンスを届けようとしているのかというようなことを中心に見させていただきました。

またMC中は、それぞれのメンバーの個性やキャラクターを確認しつつ、どのような感じで話し、聞いている側にとってしっかりわかりやすく伝えられているのかというようなことをチェックさせていただきました。


このライブ1回を見たからといって私自身が正しい評価をできるとは思っていませんし、そんな知識も持ち合わせていません。
また、こういうものこそ1回だけで評価できるものではないということを前提にしつつも、それでも中には1回見ただけでわかるものもありますし、実際に色々な感想を持ちました。

そんな内容をこちらで明言することは避けたいとは思いますが、今回のイベントを通じて私自身が一番評価できると感じたのは 藤元志帆 さん です。
21歳の年長ながらもグループへの加入歴は一番浅いという彼女でしたが、随所に見所を感じました。


ということで、終演後の 物販 では彼女のところへと行かせていただきました。

物販がスタートして7人が一列に並んだ直後、その前はファンの人で埋まるということはありませんでした。
藤元 さん の前にも当初は誰も行くことなく、両サイドの子の前にファンの方がすぐに行ったこともあってか、とてもつまらなうな表情をしていたのを覚えています。

私は最初はその様子をちょっと遠巻きに見せていただきつつも、タイミングを見て 藤元 さん の前へと行かせていただいたのですが、途端にびっくりされました。

聞くところによると、新規の人が 藤元 さん のところに行くということは非常に珍しいことだそうで、それは待機している時に 藤元 さん がする真顔だったり、怖い顔が原因だと言われたことがあるという話を本人がしていましたが、自己分析ができているのならきっと改善もできるでしょう。

私はここで先ほどのイベントと同様に チェキ を一緒に撮影してもらい、メッセージを書いてもらいながら交流をしました。

   

一点、先ほどの交流と違う点は、物販に参加した際に 1分交流券 という次の機会に使えるチケットと、メンバーの 人気投票券 がもらえること。
Team くれれっ娘 さん はこの投票システムによって遠征の選抜メンバーなどを決めるシステムを採用しているそうです。
なかなか面白いシステムですね。

   

そんな中、この交流で1つ気付いたことがあります。
それは、チェキにメッセージを書き込む時のことについてです。。

メッセージをそれぞれが書き込む際に、私が見渡した限りではそこには黒色のペンしか用意されておらず、必然的にそのペンで書くことになります。
チェキを撮影する場所自体が後ろが黒いカーテンの場所で、会場自体の明るさも十分ではないため、まずは写真自体が黒メインのものになります。
そこに黒色のペンで書き込みをすると、どうしても文字などが見づらくなります。

これは本来であれば書く前に気づけるはずです。

しかしここに黒いペンしか用意できていない、それに対する対応が出来ていないというのはどうでしょうか。
これが毎回そうなのか、それとも今回が偶然そうなったのかはわかりませんが、そのどちらであるにしても改善の余地を感じました。

ダメだよねということではなく、もったいないよねと感じました。
肉眼で見ればチェキを傾けることによってちゃんと見えはするのですが、せっかく書いているのにもったいないです。
 (上のチェキの写真は掲載時に意図的に色を少し変えて、字が見えるようにしています)


ジャガイモンプロジェクト の主催イベントでは、このような場合はバックの色と離れた色を使うように指導しています。
また、このようなところに書くのに適したペンを用意しています。
かかった費用は数百円です。
きっとすぐに出来るはずです。


例えば今回だけがそうだったんだとしても、ファンの方の中には今回だけ参加する人、今回初めて参加する人もいると思います。
そういう人にとっては多くの中の1回ではなく、1回の中の1回なのです。
その人にとってはこの1回が全てなのです。

   

そしてこれは同様に他の事にも言えることだと思いますし、私自身にも言えることだと思います。

何事も数が増えてしまうと、その1つ1つに重要性を見いだせなくなってしまうことが多々ありますが、それでもやはり1回を大切にすることによって、1つを大事に扱うことによって全てに気持ちが行き届き、心が配られると思います。


例えばたくさんのグッズを作ってその中の1個だけが失敗作だったとします。
でもそれを多くの中の1個だと思って、販売側するが出荷してしまう。

しかしその1個の失敗作を受け取った人にとってはたくさんの中の1個ではなく、1個の中の1個となります。
当然そこには 満足 というものは存在するはずがありません。
その人にとっては残りの全部が失敗作ではない良い品物であったとしても関係ないのです。
自分の目の前で得凝っている現実がその人にとっての全てなのです。


例えばイベントを主催する中で、100回のうち1回だけ明らかに手を抜いた、適当にこなしてしまったとします。
これも前述したものと同様にこの1回に当たってしまった人にとっては不運だったという言葉で片付けられるものではなく、そこには 不満 だけが残ると思います。
やはりその人にとって、残りの99回が素晴らしいイベントだったとしてもそんなのは関係ありません。
自分が参加したその1回が全てなのです。

そうなると当然悪いのは運営者側です。

あまりにマニュアル通りに動いてしまったり、おざなりに行動してしまうことによって、得てしてそういうことが起こりがちですが、これを回避し改善することができるのも運営者側です。

1つの改善点が見えてくると、その裏に、その次にもっと大きな改善点、そしてたくさんの改善点が見えてくる場合もあります。
何事においても1つ1つ、1回1回に全力で、そしてしっかりと気を使いながら運営していかなければならない、取り組んでいかなければならないとうことを自分自身にも改めて言い聞かせるきっかけとなった出来事でした。



今回に限らず、そして特定の場所や運営やグループに限らず、色々な噂や情報が流れることがよくあります。
またそういうものが断片的に私のところまで届くことも少なからずあります。

ですが、私は実際に現場に行って何かを見る時には、そういう事前情報や噂のことは一度忘れるようにしています。

純粋な気持ちを持って、どんなグループなのか、どんなメンバーなのか、どんなパフォーマンスなのか、どんな運営なのか、どんな会場なのか。
そんな色々なものを見るようにしています。

何事も先入観を捨てて見ることで、誰からも聞かなかった魅力が見えてきたり、何かを感じたりできることも多いです。

良いと思ったものは真似できるかもしれませんし、それにエッセンスを加えて新しいものを創造できるかもしれません。
そうでないと思ったものは自分の行動と見比べ、自らの運営の役に立てること、改善に繋げることができるかもしれません。

自分自身も時として運営側の人間として動くことがある以上、ただ物事を正面からだけ見るのではなく、他の人と同じ位置から見るのではなく、ちょっと違った角度、少し違った位置から見ることが必要であり、それが自分自身のためになると思っていますし、そこには多くの場合で得られる何かがあります。
今回もそんな何かがありました。


ですが終始そんな硬いことばかりを考えていては、イベント自体の本質を楽しむことはできないと思います。

だから今回のイベントも、そんなことばかりを考えていたのではなく、ステージの上で頑張る彼女達の姿やパフォーマンスもしっかりと純粋に楽しませていただきました。

そこにはキラキラした笑顔がありました。一生懸命な姿がありました。努力や苦労の末に発揮できているであろうパフォーマンスがありました。
そして盛り上がるファンのみなさんがいました。

それは本当に楽しく、そして眩しいものでした。

だからこそまた次の機会に、改めてそんな姿をきっと見に行くことがあると思います。
2度見ればそれぞれの成長や変化を感じることができます。
何度も見ればより深く知ることができます。

楽しみは果て無く続きます。


2016年1月3日

ジャガイモンプロジェクト代表・川崎康


 
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