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> 北大恵迪寮生との初コラボ webCM撮影レポート
北海道大学 ・ 恵迪寮 ( けいてきりょう )
。
これは日本三大自治寮と呼ばれるもののうちの1つです。
この恵迪寮の中には、”
士幌小屋チセ・フレップ運営特別委員会
” (以下 ・ 士幌委員 ) という組織があり、長年士幌町との交流が続いています。
ジャガイモンプロジェクトではそんな士幌委員のみなさんと何か新しい一歩を刻むべく、今年8月に実際に恵迪寮を訪問して色々な話し合いをしてきました。
その時の様子や士幌委員と士幌町とのこれまでについては8月に公開したレポートで紹介しています。
2019年8月25日 北海道大学恵迪寮訪問 & 士幌委員との初会議レポートはコチラから
以来プロジェクトの他の活動との兼ね合いで前回から少し時間が空いてしまいましたが、お互いにとってのプラスになることや前回の話し合いの中での士幌委員の彼らの想いを形にするための企画を考えました。
今回の企画は、ジャガイモンプロジェクトで扱っているグッズの販売促進用の写真の撮影とwebCMの撮影です。
グッズの販売促進用の写真に関しては、士幌委員の彼らに実際にグッズを持ってもらったり着用してもらう写真です。
撮影した素材は今後公式ショップの商品の紹介で使用していく予定。
webCMに関しては、数年前に当時の所属タレントを出演させて作ったきりでしたが今回リニューアルすることとしました。
彼らにも積極的に出演ししてもらい、ジャガイモンプロジェクトと士幌委員のコラボレーションをわかりやすい形で表現する予定です。
また、これを広く公開することで彼らの活動実績ともなると考えますし、ジャガイモンプロジェクト界隈のみなさんには士幌委員を、逆に士幌委員界隈のみなさんにはジャガイモンプロジェクトをと、お互いの存在をアピールできるとも思います。
私自身はこのような映像作品は以前にも何度か手掛けていることもあり、その時の作業行程を参考に事前の準備も進めました。
基本的には既存のTVCMを参考に、これをオマージュして仕上げようというところからスタート。
まずはどのCMを参考にしようかと随分と悩みました。
一番重要なのは、CM全体を真似しやすいこと。
映像が巧みなものや難しいものはこちらの技術的に不可能です。
台詞をイジっても元々参考にしたのはどのCMだったのかということも、視聴していただく方にわかることが必要だとも思います。
原形がなくなってしまっても映像作品としては成り立つとは思いますが、元のものの形や雰囲気をなるべく残すことが面白みにも繋がっていくと思います。
そしてやはり、観る側の方に楽しんでいただくためには、それ以前に作る側が楽しまなくてはならないと思います。
映像などに出演するということは初めての人にとっては少なからず恥ずかしい気持ちにもなると思いますが、まずは企画自体を事前に彼らに伝えて理解をもらっていますし、更には当日の現場でもそういう意味でのサポートというのは必要だと思います。
事前の準備として、まずは撮影の現場となる場所の準備をしました。
両者の関係性などから考えて、一番理想的なのは士幌で撮影することだと思いいます。
地元の方々にとって馴染む深い、わかりやすい光景をバックに映像を作ることは、色々な人に対して訴えかけるものがあると思います。
ですがそれは彼らに対して士幌と札幌の往復移動の負担をさせてしまうこととなります。
この先いずれはそんな撮影もやってみたいとは思いますが、まず最初の撮影としては私1人の移動で解決する札幌での撮影が良いのではと考え、札幌市内の撮影スタジオを準備しました。
映像の制作にあたっては事前に絵コンテを作成。
こういうものは以前にも作ったことがありますが、色々と頭の中で考えていることを改めて紙の上で形に表すことで必要なものが鮮明にもなりますし、実際の撮影の時にも他の人に対しての説明がしやすくもなります。
また、必ずしも映像を順番通りに撮影しなくてももっと効率的なやり方が見えてきたりもします。
1本の動画に対して色々な画角での撮影がある場合、同じ画角のものをまとめて撮ってしまった方が効率が良い場合もあります。
カットによっては出演者が揃っていなくても撮影できるものもあるでしょうし、あとで別取りの映像を差し込むことも可能でしょう。
それらはアイデアを絵コンテに具体的に起こすことで色々と見えてもきますし、作業効率のアップにも繋がります。
更には、事前にそれぞれのシーンの画面構成を練っておくことにより後の作業でテロップなどを入れる位置を想定し、画面内での人やモノの配置を想像しながら撮影を進めることもできます。
こういうものは撮影後の編集作業に時間がかかってしまうものでもあり、そこでもっとこういたいあぁしたいと思って作業すればするほど悩んでしまうものです。
だからこそ、撮影後の色々なものを軽減するためにも事前の準備やそれに基づいた撮影の進めかたというのは大切だと思いますし、もっと効率的なやり方も当然あるのかもしれませんが、これが過去の様々な経験や見聞から私なりに見出した今時点でのやり方でもあります。
とにかく事前にできる限りの準備をして当日にのぞみます。
実は今回、映像には私自身も出演すること前提で予定を組んでいたため、撮影のお手伝いを私の以前の職場の後輩にお願いしてあったのですが、数日前になって都合がつかなくなってしまい、そこから急遽ツイッターで当日のお手伝いの募集をしていました。
最悪、自分自身で全ての機材などを操作しながらの撮影になってしまうことも想定しながらではありましたが、募集から間もなくいつもジャガイモンプロジェクトを応援いただいている方からの立候補の連絡がありました。
まずは一安心です。
当日はスタジオを朝の9時から20時までレンタルしていたため、9時を数分過ぎたところでお手伝いをいただける方と建物の前で合流し、まずは2人でスタジオの中へ。
今回お借りしたスタジオは、
スタジオパルフェプラス
さん
。
札幌・中島公園のすぐ近くにある、写真の撮影などでも多く利用されている人気のスタジオです。
そんなスタジオに入り、まずは持参したライトやカメラなど様々な機材を広げてセッティングするところからスタート。
今回はこれまでの数多くの出張やイベントの中でもかなり荷物の多い方で、士幌を出発前に忘れ物がないか確認するだけでも大変でしたが、実際に現場で広げるのも一苦労です。
今回、撮影を一緒にすることになっている北海道大学恵迪寮士幌委員のメンバーは10時頃に到着する予定。
そこで、まずは私1人だけが出演するシーンを先にまとめて撮影することにしました。
こんな時にお手伝いの方がいてくれるのといないのとでは作業の進み方にも大きな差が出ます。
おかげで、数カット分の撮影を順調に進めることができ、10時を待たずして私だけのシーンは全て撮り終えることができました。
時間に余裕をもってお手伝いの方と2人で少し休憩していると、まもなく士幌委員のメンバーが到着。
今回は、前回8月の会議の時にも出席してもらった、現在の士幌委員の委員長・
阿部聖奈
さん
。
そしてこの日が初めての、
高橋佑太
くん
と
中橋穂乃香
さん
の、計3人が来てくれました。
ありがたいことです。
撮影は、最初にこちら側から絵コンテを提示しながら今回の内容と流れを改めて説明させていただき、早速webCM用の動画の撮影からスタート。
今回用意した3本分のCM案にはそれぞれ元となったTVCMがあります。
まずはその実際の映像も見てもらいながら、私の頭の中と絵コンテにあるものを理解してもらうようにしつつ、実際のシーンの順番にしたがって1シーンずつ撮影を行なうことにしました。
私のこれまでの経験上、この撮影の順番というのは必ずしもシーンの順番とは同じではなくてもいいですし、照明やカメラなどの機材のセッティングの都合に合わせて順序を決めていった方が作業もスムーズに進んでいきます。
しかし今回は全員で作品そのもののイメージをつかみやすくするように、あえてシーンの順番通りの撮影としました。
1シーンごとに私がまずイメージを伝え、リハーサルをしてみたところで改めて演出をつけたところもあります。
また、お手伝いに来ていただいた側のスタッフさんからも、アドバイスをたくさんいただくなどし、まさに全員で少しずつシーンを重ねていきました。
撮影を始めて間もなく、お手伝いに来ていただけた方がもう1人増え、色々な目線で見てもらうことで私の想像とイメージ以上に全員素人だからこその味のある演技とシーンが撮れていきました。
途中、誰かがNGを出したりする度にみんなで大笑い。
和気あいあいの雰囲気の中で撮影も順調に進みました。
途中からは恵迪寮の3人の側からも、演出や小道具に関してなど色々とアイデアが湧き上がり、細かいところで色々と採用させてもらいました。
最初のうちは色々と慣れない部分や緊張してしまうところもあったとは思いますが、撮影が進むにつれて緊張もほぐれ、そして慣れてもいったようです。
こういうところはさすが今どきの若者だなと感心してしまいました。
正午を過ぎた頃には予定していた3本分の全ての動画を撮り終えました。
どれほどの時間がかかるか全く予想のつかない中での撮影でしたが、かなり順調だったのではないでしょうか。
NGがたくさん出ることも想定済みで、むしろその映像も使う予定に入れて前日まで撮影の準備をしていましたが、そういう意味ではそのNGの取れ高が少なくなってしまうほど、全てが順調に進みました。
これも全ては恵迪寮の3人と、そして2人のお手伝いスタッフさんのおかげだと思います。
本当に、” おかげ様 ” です。
ここでお手伝いスタッフさんのお1人が都合で帰えられるとのことでしたので、全員で外でお見送りしつつ、そのまま昼食へ。
恵迪寮の3人は全員道外出身ということもあり、あえて札幌らしくラーメン横丁に行ってラーメンを食べてきました。
午後の部は物販用の写真の撮影。
これは比較的すぐ終わります。
士幌から持って行ったTシャツ・ポロシャツや色々なグッズを着たり手にしたりしてもらいながら、それぞれ何カットか写真を撮影しました。
これらの写真は今後、公式シッョプなどで使わせていただく予定です。
最後には改めてwebCMの絵コンテを再確認。
1コマ1コマの映像そのものに撮り忘れはないか、そして後で差し入れる予定の音声でまだ撮っていないものはないか。
全てを撮り終えたことを確認したところで、今回の撮影は全て終了です。
時間はここで14時を少し過ぎたところ。
食事していた時間を除いても約4時間半、全て順調に進めることができました。
最後に今日のために用意した、非売品の特製トートバックを全員にお配りして今回の予定は全て終了です。
頑張ってくれた恵迪寮の3人をひとまず見送り、ここからはお手伝いいただいた方としばらくゆっくり談笑してから解散となりました。
もう本当に何年も、そして色濃くお世話になっている方ですが、改めてこうしてゆっくりと腰を落ち着かせて1対1で話す時間を持つことができ、私としてはこういう時間も本当に嬉しいことの1つでもありました。
今回の出張は帰宅してからの作業もいつも以上にあります。
まずは何と言っても動画の編集。
これは本当になかなかの時間がかかります。
基本的には絵コンテに合わせて、1シーン1シーン撮影した動画を繋げていきますが、台詞や動きのタイミングなどを考慮しながら、ある程度余裕をもって撮った1本1本の動画の前後をカットするなどしていきます。
また、明るさを調整したりしなければならないところもあったりしますし、映像と音声を一旦切り離して再編集する部分もあります。
更にはテロップや効果音を入れたりするなどもしていきますが、実際に少しずつ編集しながらアイデアを加えていく部分もあるなど、なかなかスムーズにパパッと終わるようなものでもありません。
せっかく撮った素材ですから少しでも有効に使いたいですし、出来る限りの良いものを作りたいのは当然。
またそんな中で本来であれば使わないようなNGのカットも有効利用しています。
そのあたりはぜひ動画でご確認ください。
また実際、今回の撮影自体や素材の編集を通じて、私自身も技術的にも色々と勉強になった部分もあります。
例えば、私が事前に作った絵コンテでは、実際のスタジオの中での日光の具合については全く考慮していませんでした。
当日のスタジオの中でもさほど気にすることなく撮影をしていたのですが、実際に編集の段階になってみると光の加減というのはちゃんと考えなければいけないのだということを実感させられました。
また、スマホなどで撮影してそのままSNSで使うような動画と、今回のように後で編集して使う動画とでは撮影の仕方というか観点が違うのだということも感じました。
そういう意味でも本当にためになる撮影でもありました。
このような取り組みは、私自身のこれまでの経験からも、まずは現場で直接関わった人が、「 楽しかった 」 と、後になっても思えることが大事だと思っています。
それはその時のことを直接自分で思い出してでもいいでしょうし、参加した人同士で振り返って笑えるようなことでも良いと思います。
更には完成した作品を見ることで、実際にその場にいた人だからこそわかる楽しさもあると思います。
そして、そういうことを踏まえてその楽しかったという気持ちが次の何らかの活動に繋がっていけば素晴らしいでしょうし、それを見た他の人にも自分もやってみたいと思ってもらえればなおさらです。
もちろん、1人でも多くの方にこの作品を見ていただきたいですし、そこでちょっとした楽しさや色んな何かを感じていただけると幸いです。
出演してくれた彼ら3人のご家族にも、ぜひ見ていただきたい作品ですし、活動だとも思います。
また今回の
特別出張
、行程をあとでジャガイモンプロジェクトの
YouTubeチャンネル
で公開するために、士幌と札幌との往復も含めて色々と撮影をしながら動いていました。
実は以前よりYouTubeを活用しての発信を念頭に入れ、チャンネルを開設すると共に、みなさんに対して登録も呼びかけてはいたのですが、なかなかそちらの運用をできないままにいました。
どんな映像を作ればいいのかアイデアが浮かばず、なかなかスタートも切れずにいたのですが、ある時偶然の御縁で某ユーチューバーの方と知り合い、その方の動画の作り方をヒントに、ジャガイモンプロジェクトなりの進め方をできればと、今回は半ば実験的にこちら用の撮影も行ないながらの1日となりました。
私はこういうものには、” 失敗 ” ということはないと思っています。
とにかくチャレンジしてみることが大切だなと。
ということで、まずは今回がそんな第1弾です。
またこういう趣旨の動画に関してはwebCMのそれとは違い、いかに迅速に手早く編集し、あまり手間をかけずに公開に持っていくことも大切だと思います。
今回に関してはこのレポートの公開のタイミングに合わせましたが、次回以降このような動画を作るようなことがあるのなら、その日のうちというのは無理だとしても、できる限り早く公開できるような作業効率や準備もしていきたいと考えています。
webCMも販促用の写真も、そしてYouTube用の動画も、全てはいい機材を揃え、スタッフや場所をしっかりと用意し、そしてお金や時間を潤沢にかければもっといいモノ、違ったモノを作ることはできると思います。
ですがそれではジャガイモンプロジェクトの ” らしさ ” というものはなくなってしまうと思います。
限られた機材、スタッフ、場所、そして少ない資金の中でどれだけのものを作れるか。
どれだけのものを表現し、伝えることができるか。
これを補うものはやはり、
アイデア
であり、
準備
であり、そして
努力
だと思います。
そして、今回もその大切さを改めて実感した
御縁
だと思います。
これからもジャガイモンプロジェクトは、大局的に見て意味のあるそして意義のある活動を続けていきたいと思っています。
一方、今回の活動は恵迪寮の彼らにとってはどういう意味を持つのか。
それはきっと彼らの、そして士幌委員としての今後のアピールやこの素材自体の活用にかかってくると思います。
今回の撮影を終わって、それでただ満足してしまえばそれまででしょうし、そこがゴールになってしまいます。
しかし、これはきっと何かのスタートのほんのひとかけらなのだと思います。
彼らの中で、生かすも殺すも彼ら次第。
大学の中にある1つの団体として、全く外部の誰かと組んで何かを成したというのは学生としては実は小さなことではないのではないかと思います。
この機会は誰かに与えられたものではなく、自ら歩みを進めることで得たものです。
「 士幌で地域おこしをしている人と組んで、こんな活動をやったんだ 」 というアピールは必要とあればどんどんすればいいと思いますし、まして士幌委員としてはいつも通っている士幌の人と今までになかった活動をしたというのはある意味では自分達の先輩にも胸を張って言えることなのではないかとも思います。
また、ここで作った1つの動画に限ったことではなく、大きな意味でジャガイモンプロジェクトとの活動が彼らの今後の何らかの刺激になればそれもとても嬉しいことです。
私自身も彼らとの今回の活動は様々な意味で大いに刺激になりましたし、また更に色々な発想が湧いても来ました。
ジャガイモンプロジェクトとしても恵迪寮のみなさんとは今回のコラボレーションだけで終わるのではなく、今後も引き続いて一緒に何かを成していければと思っています。
2019年11月17日
掲載
ジャガイモンプロジェクト代表 ・ 川崎康
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