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  アリスインプロジェクト 2020札幌公演
アリスインデッドリースクール楽園 延期に関わるレポート
 
   

2016年から3年連続で札幌での公演が行なわれた アリスインプロジェクト
ジャガイモンプロジェクト も初年度から制作協力の形で参加させていただいていました。

振り返るとアリスインプロジェクトさんと出会い、そして初めてお仕事をさせていただいたのは札幌での初演よりもはるかに遡る2013年の夏。

既に7年の月日が流れていきましたが、この間には札幌での舞台公演以外にもライブイベントやファンミーティング、更には夕張での映画祭まで本当に様々な場面でご一緒させていただき、言葉では言い尽くせないほどお世話になっています。


以下、アリスインプロジェクトさんと現場でご一緒させていただいているものの各レポート記事を改めて紹介させていただきます。



 2013年7月

 2014年3月

 2015年4月

 2016年5月

 2017年5月

 2017年7月

 2017年12月

 2018年4月


また上記のもの以外にも間接的に関らせていただいているものもあり、北海道で最も密接な関係を築かせていただいていると自負しています。
本当にありがたい限りです。



そんな中、今年は2年ぶりに札幌でアリスインプロジェクトの公演が行なわれる予定でした。

年が2020年になるよりもはるか前から制作サイドでは既に様々な事柄が始動しており、水面下では公演日程や演目に始まり、少しずつではあっても確実に前進していました。

北海道にも冬の季節が訪れる頃にはキャスティングの作業も徐々にスタート。
この作業は本当に重要なものですが、毎回なかなかの苦労をしています。

候補に挙がっていく人の中には大手の事務所に所属するようなタレントさんもいれば、フリーで活動する人も学生もいたりします。

正直、誰でもいいというわけではありませんし、双方の条件が噛み合っていなくてもなりません。
毎回、ここは悩みどころです。

本来であれば、「 アリスインプロジェクトに出たい! 」 と自ら言っていただけるタレントさんがどんどん出てくればここでの作業量は大幅に軽減されるものと思います。
ですが現時点で、なかなかそこまでいっていなのも事実。

私も含めて力不足を感じずにはいられません。



雪が深い頃にはここまでにお声がけをさせていただいたたくさんのタレントさんを集めてのオーデイションも行なわれました。

私も最初から最後まで会場に張り付いて、自らをアピールし、そして瞳をキラキラさせる彼女達の姿を見せていただきました。
ここでの様子や詳細に関しては大きく割愛させていただきますが、本当にたくさんの才能や個性に触れることができました。


この日、彼女達が全員帰った後にその場で合否を決定したのですが、一生懸命だった彼女達に対して優劣の評価を付けなければならない作業というのは誰にとっても間違いなく辛いものです。
また、この合否というのは単純にこのオーディションの中でどんな才能や対応をしたかということばかりでなく、実際にそれぞれの子を見てみて、今回の作品に合うのかどうかということも判定しなければなりません。

他にも色々な要素や理由もあります。
そんな内容や具体的な判定基準に関しては公開することはしませんが、とにかくこの日、6月に行なわれる公演に向けて、そのキャストがほぼ固まりました。

ですがこの頃、世の中には次第に新型コロナウイルスが広がり始め、日本でも少しずつその警戒がされるようになっていくのでした。



この段階ではすでに本番に向けた稽古の日程もだいたい決まっていましたし、毎回恒例になっている事前のチケット販売イベントなども見据えて公演までの準備は確実に進んでいっています。

様々な事情から今年は例年よりもオーディションの時期が早かったこともあり、ここからは次の段階の準備まで少し時間が空いたのですが、この間に世の中の事情は大きく変化していきました。

新型コロナウイルスの感染が国内外で更に拡大して国と国との間の往来もなくなり、そして次第に国内でも全国的にイベントの自粛がされるように。

この段階ではまだ我々も、「 6月頃までには収まるのではないか 」「 収まってほしい 」 という望みというか、奇跡を信じたい気持ちが強かったと思います。
ですがその後、4月に入って全国に緊急事態宣言も発令され、全ての人に対しての自粛が求められるようになっていきました。

6月の公演まではまだ時間はあるものの、その前には稽古もしなければなりませんし、6月に世の中がどのようになっているかというのは、決して楽観視はできない状態。
これではエンターテイメントとしての舞台公演を行なうのは無理と判断せざるを得ませんでした。

本当に残念です。


結果としては、5月8日に今回の札幌での公演の中止を正式に発表をさせていただくに至りました。






本来であればもうそろそろ稽古が始まる予定でした。
稽古が始まればパンフレットの作成や他の様々な準備が同時進行的に進んでいきます。

ですがそんな日々の全てはこの新型コロナウイルスの感染拡大によって無くなってしまいました。
本当に無念で仕方ありません。


昨年は札幌では公演を行なわなかっただけに、まさに満を持しての2年ぶりの今年でした。

演目は、アリスインプロジェクトのフラッグシップともいうべき、「 アリスインデッドリースクール 」 。
この初夏、コンカリーニョのあの舞台にあの屋上が再び出現するのかと想像しただけで心が奮える想いでした。

一度は決まっていたあのキャスト陣の顔ぶれで公演が行なわれるのかと思うと、そこには間違いなく新しい息吹が感じられ、そしてこの北海道の演劇界に強い風を吹かすことができると確信していました。
オーデイションでの様子を見ていても、彼女達がその舞台の上でどんな演技を見せてくれるのかを想像するだけで凄くワクワクもしました。

しかし今となってはその全てが夢に終わってしまいました。



ジャガイモンプロジェクトとしても今回はまた特別な想いのこもった、今までとはまた違った一回になる予定でした。
正直、私自身が劇場で号泣すること間違いなしと、自分でも思っていました。

しかしそれは次回持ち越しです。


本番の行なわれる劇場でたくさんのお客様にお会いできるのも毎回本当に楽しみです。

私は毎公演、最後の土日の2日間は開場前には外に出て、集まって来られるみなさんに対してご案内をしたり、整列をお願いしたりする作業もしています。
そんな中でたくさんの方と色んなお話をさせていただけるのは本当に楽しく、そしてそれぞれの公演に対してみなさんが様々な想いや情熱を持って来場くださるのが感じられ、それが本当に嬉しくもあります。

それもまた次回に持ち越しです。


スタッフもキャストも、それぞれの想いのこもったこの夏でした。
新型コロナウイルスが次第に拡大し、心のどこかでは、「 今年は無理なんじゃないか 」 と思い始めながらも、それでもある種の奇跡を信じてここまで準備は進めてきました。

でも、今回はこの憎きウイルスには勝てませんでした。


しかし、「 中止 」 ではありません。
あくまでも「 延期 」 です。

ですが、時期はいつになるかまだわかりません。



本当であれば、今回出演を予定していた全キャストもスタッフもそのままで、いつかのその時にまた集合できればとは思いますが、それはきっと様々な事情やタイミングなどから無理なことでしょう。

そういう意味では今だからこそ集まれた、このタイミングだからこそ組まれた座組の形だったと思います。
オーディションの時の彼女達の一生懸命な姿、目指す場所を求めるあの眼差しを思い出すと、なおさら残念な気持ちが高まります。



この夏、彼女達の場所を作ってあげることは我々制作チームにはできませんでした。

ですが彼女達はあのオーディションの場で、そしてそこに至るまでにも本当にたくさんの努力を重ね、そしてそれぞれが1つの何かを掴み取っていたんです。
それは間違いのない事実です。


この後、キャスト自身やその所属事務所などを通じて、出演予定だったキャストの名前がいくつか出てくると思います。
すでに発表直後から数名がそんな発表をしています。

どうか、そんな名前を見た時にはそんな彼女達に対して、拍手を送ってあげていただければと思っています。

そして、デッドリースクールの世界をご存知の方は、彼女達がどの役になる可能性があったのか、そしてどんな景色が描かれるはずだったのか、そんなことを色々と想像してみてください。
彼女達をその想像の舞台に立たせてあげてください。


我々はまた絶対にこの札幌の地に戻ってきます!
札幌でのアリスインプロジェクトの灯は絶対に消しません!

ガールズ演劇というジャンルの中で、また劇場に光を当て、舞台の上のキャストを照らし、そしてお客様にその輝きや想いを届けます!






今回のアリスインプロジェクトの札幌公演が6月に行なわれることを事前に正確に知っていた方はほとんどおられなかったろうと思います。
実際、我々アリスイン札幌チームからは事前に何らそれらしい発信も行なっていませんでした。

ですが、実はアリスインプロジェクトの東京公演でお客様に配布されるフライヤーには、今後の公演情報として6月の札幌公演の日程が記載されていました。

この事実は私自身も、実際にこの東京での公演に行かれた方からの情報で初めて知りましたし、札幌の制作チームでもここで情報が出ていたということをこの時点で知っていた人はほぼいなかったと思います。

この段階ではアリスイン札幌チームとしての情報の発信こそ行っていませんでしたが、正直日程や演目に関しては自分達が思っていたよりも早く漏れてしまったとしても何ら困ることはありませんし、むしろ私がこの公演を観劇に行く側の立場であれば、こういう情報は少しでも早い方がありがたいです。


この情報解禁の判断は、普段は自らも役者を務めている人達でほぼ固められているアリスイン札幌チームの主たる考えと、役者ではない私の考えとでは食い違う部分があります。

舞台公演でもコンサートでもイベントでも、そこに行く側の立場からすると少しでもせめてその日程だけでも早く知れるということはとても有益だと思います。

具体的内容は遅れてついてきてもいいと思いますが、日程はその場所に行く人にとっては重要なものであり、それに合わせて仕事の休みを取得しようとする人もいれば、移動手段や宿泊場所を確保する人もいるでしょう。

会社に申請を出さなければならない人もいれば、アルバイトのシフトを調整してもらう人もいることでしょう。
他の予定と比較して何らかの判断をしなければならないことも考えられますし、何よりも行きたいイベントがあるというのはその人にとっての全てにおいてのモチベーションへとも変わっていきます。


一方で主催者側にとって、すでに決まっている日程や内容を早く発表しないということにはいくつかの理由が考えられます。

まずはスポンサーがついていることによって何らかの縛りが発生するもの。
これは主催者側ではなんともしがたい部分があります。

他には、例えば出演予定のタレントや事務所の都合によるもの。
これは具体名を後発にすることで問題を回避することもできると思います。

実際に様々な舞台公演の事前情報を見ていても、出演する全ての役者名が一斉に発信されず、一部が後発で出てくることがあります。
これにもそれぞれに様々な事情があることは想像できますが、こういう発信の仕方が可能なのであれば、やはり問題自体は回避できるはず。

あまり早く発信しすぎることによって、本番近くになるまでに話題性が薄くなってしまうのではないかと考える人がいるという想像もできますが、これは主催者側の発信や話題の作り方によって何とでもなるはず。


あとは何があるでしょうか。
想像を膨らましすぎるとキリがないので今回のような舞台公演に絞って考えてみましたが、大きな理由は私には見当がつきませんでした。

あるとするならば、主催者側が人からどう見られるかと気にしすぎているのではないかという点と、いわゆる業界の常識と思われているものに単純に当てはめているだけなのではないとかいう点。

これは参加側の人にとってみればかなりどうでもいいものであり、むしろそんなものに情報の受信を阻害されるのであれば、それはもう邪魔なものでしかありません。


ジャガイモンプロジェクトは小さな組織なので発信の1つも容易にできるという利点があります。
ですので大きな組織と全く同じ考えは通らないことを前提としなければなりませんが、私自身はジャガイモンプロジェクトが主催するイベントが決まった際には、参加いただける方の利点を考えてまずはいち早く日程を発信します。
それがたとえ半年前であったとしても。

同時に仮のイベント名程度も発信しますが、具体的な内容はそこから考えてもいいと思っています。

イベントの大小にかかわらずまずは場所を確保しなければ始まりませんから、場所と日程は何よりも先に決まります。
ですから、遮るものさえなければこれは早くに発信できるはずなんです。

ですので今回早々と東京公演において情報が出ていたことは私は全く問題がないと考えています。
むしろそれでいいんだと思います。

これで情報を先に掴んだ人から早くチケットを確保できたとか、誰かにとって平等ではない点があっては問題ですが、チケットの販売開始はまだ先のことであり、例えば今年の公演が通常通りに開催されるものだったとしても現時点では誰にとっても不平等は何もありませんでした。

であれば何ら問題はないと判断できると思います。




次に、この回の公演延期が発表されるにあたっての話。

今回の公演の開催に関してはアリスイン札幌チーム側からは公式には事前に何ら発信されておらず、東京公演でのフライヤーで日程が発表されているに留まっていました。

これを前提に、この公演延期の発表を正式にするにあたって、日程、演目と、「 延期 」 ということだけを発信するという流れができつつあったのですが、そんな意見に対して私は異を唱えさせていただきました。


私としての意見は、併せて出演予定だったキャストの名前も発表してあげてほしいということ。

これをすることによってキャスト側としては結果として今回の舞台には立てない事実は変わりませんが、自分を応援してくださるファンのみなさんに対して、「 私はこれに出るはずだった 」 と言うことができます。

こういう言い方をするのは語弊を招いてしまうかもしれませんが、それを怖れずにあえて言えば、キャストの名前まで含めることでそれぞれのファンの方やそれぞれの場所で今回の公演ができなかったことを残念に思っていただけたり、延期後の次の公演に向けて何かを想っていただくことが出来るのではないかと想像しています。

キャスト名が含まれなければこの情報を聞く側にとってそれは大きな情報でも発表でもなくなってしまいます。
ですがキャスト名が含まれるだけで、そのファンの方や周りのみなさんにとってそれは小さな情報ではなくなります。


ただ、キャストの名前を出すとなると制作側としては各事務所等に事前に1つ1つ確認をしていかなければならず、そこにはちょっとした手間が発生しますが、これを面倒と考えているようでは何事も前へは進みません。
しかしこれは全員分の了解を取れるとは限りませんし、様々な事情から拒まれる場合もあることが当然想定されます。

そこで私としてはこれを想定して、キャスト名を主催者側から発表できないのであれば、キャスト側のそれぞれの判断で、「 出るはずだった 」 と言いたい人は自由に言える権利を残してほしいという折衷案を出しました。

これ以上は譲りたくありませんでしたし、こういう意見が出てくることが、普段は役者をしているメンバーで組まれたアリスイン札幌チームにそうではない私がいる理由でも利点あると確信しています。


アリスインプロジェクト札幌公演を毎年楽しみに待っていたくださる方にとっては、キャストの名前も何も含まれていない情報はただの公演がないという情報なだけであって、それは単純に札幌でアリスインの公演が2年間全くなかったというそれだけのものになってしまうと思います。

アリスインの公演を観に来てくださる方には、札幌で他にも行なわれている公演と同様に演劇が大好きだという大前提があってこそ観に来てくださる方も当然いらっしゃいます。
一方で、アリスインの公演には特に言えることですが、キャストのファンの方がそのキャストを観るために来てくださるということも多々あります。

後者の目的のお客様が結果として演劇自体を好きになってくださるという現象もこれまでの3回の公演の中でも数多く目撃体験してきていますが、それでもやはりその入口はキャスト自身の存在なのです。
ここは主催側にとっても、興行を興行として行なっていく以上は絶対的にしっかりと考えなければいけないポイントですし、軽視してはいけないものだと思います。

出演するはずだったキャストのそれぞれのファンのみなさんにとっても、自分が応援している子が本当はこの演劇に出るはずだったというのは大切な情報です。
結果として公演自体が無くなってしまったとしても、自分が応援している子がそこに選ばれていたという事実は、私がその立場であったとするならばとても嬉しくも誇らしくも思えます。


また、主催者側としてはオーデイションを経て一度は選んだ子達に対しては責任があるのだろうとも思います。

キャスト側の立場からすれば、せっかく自分がキャストの1人に選んでもらったのに、まだキャストの発表をしていなかったからということを理由に、本当はこれに出るはずだったということを言う権利を奪われてしまっては、ただ黙っていることしかできません。

私がそんなキャストや所属事務所の人間の立場だとしたら、ただ黙っていればいいと言われたとしてもそこには何とも気持ちの悪いモヤモヤが残ることでしょうし、悔しい想いだけが溢れると思います。

公演が実現できていたならばたくさんの人に大いに自慢して、そして舞台の上で頑張る自分を観てもらえるはずだった。
自分の夢に向かって歩んでいけるはずだったのに、それができないばかりか何かを言うこともできないというのでは、好きや憧れが形を変えてある種の敬遠を生んでしまうことすら想像できます。
何よりもその悔しさや悲しさというのは他のもので埋めるには大きな穴や傷へと広がっていってしまうとも思います。

ここで彼女達がファンの方や周りのたくさんの人に対して自分自身が誇れることを伝えるという権利を、主催者側のエゴのようなもので奪ってしまうのは絶対に間違いだと思うのです。


札幌でのアリスイン公演はまだまだこれから進歩も進化もしていかなくてはなりません。
しかし、いわゆる一般市民の方に対しても、多くのタレントさんの側にも、アリスイン公演は札幌でしっかりと根付いているとはまだまだ言えないのが現状です。

そんな中で自らの首を絞めてしまうような、分母を小さくしてしまうようなことは間違いだと思いますし、やはりここでは何よりもそれぞれのキャスト自身のことを考えてあげなければならないのだと思います。

公演ができなくなってしまった今、我々に出来ることは本当に限られてしまうのですが、だからこそしっかりと物事を多角的に考え、出来ることを行動に移していかなければならないのだと思います。


我々に出来ることの1つ、しなければならないことの1つとして、出演するはずだった、できるはずだった彼女達のことをちゃんと考えてあげなければなりません。
この延期という結果の中でも、彼女達がそこで息づけるような方法を示してあげなければならないのだと思います。

それが私が制作チームでの話し合いの中で提示した、キャスト名の公表です。

これに関しては話し合いが進む中で、具体的な経過については割愛しますが、結果的には公演延期の発表後にキャスト自身が自由に出演予定だったという事実を公表できるというところにまとまりました。

これを受け、延期の発表当日に数名が実際に出演するはずだったという情報をSNSを通じて発信していました。
そんな中には、悔しさの一方で、この告知をさせていただけたことに感謝しているという趣旨の内容を書いてくれた子もいました。

最終決定権者は私ではないですし、最終的には主催者全体としての決断ですので手柄を独り占めしようとも恩を着せようとも思ってはいません。
ただ、制作サイドに向かってそんなことをわざわざ書いてくれた彼女達の想いはとても嬉しいものでした。

彼女達が少しは報われた想いになってくれたのだろうかと想像すると、なんだかこちらまで泣けそうでした。





先日東京で一度は公演が始まったものの、直後に新型コロナウイルスの感染拡大による影響で途中での打ち切りが判断された、アリスインプロジェクト2020年4月公演 「 アリスインデッドリースクール永遠 」 では、中止後に公演台本やパンフレットなどのインターネット通販が行なわれましたが、札幌ではそれに準じたものはないと思います。

まだ稽古も何も始まっていなかったため、それぞれの配役も決まっていませんでしたし、全員の顔合わせすら行なわれていませんでした。
衣装合わせもしていませんし、当然写真の1枚も撮影していませんでした。

ですので、この延期の報をもって今回は本当に全てが終了です。


また、中止ではなく延期とは告知させていただいたものの、この新型コロナウイルスの感染拡大がおさまり、再び普通にみなさんがショッピングや仕事に行ったり、たくさんの人と何の心配もなく顔を合わせることの出来る日はまだいつやってくるのかもわかりません。

まずはそんな普通の日常を取り戻した先にエンターテイメントや様々な娯楽があるのだと思いますし、人それぞれの余裕も生まれて来るのだろうと思います。
そういう意味ではこの延期がいつに対してのものなのか、それは我々自身も現時点では想像ができていません。


出来ることなら今回選ばれていた彼女達全員そっくりそのままでその日を迎えたい、迎えさせてあげたい。

でもきっとそれは無理なんだろうなと心のどこかで考える自分自身もいたりしますが、それでも一度そんな考えや雑念を捨てて、それでもいつか最初の想いを実現したい、させてあげたいと、せめて私だけでも想い願い続けることにします。

それまではそれぞれから発表される、「 出演するはずだった 」 という情報を頼りに、誰がどんな配役になるはずだったのだろうか、あの子がこの役をやったらどんな感じになったのだろうかと、ファンのみなさんと一緒に想像を膨らませていたいと思います。


一方で、直前まで語っていたことと矛盾してしまうとは思いますが、次の来るべき時まで、今回キャスティングされていた子以外にもいい子はいないのか、出演したいという情熱を持っている子はいないのかと、常にアンテナを張っていたいとも思います。


今回の延期は、言わば本当に異常な事態です。
だからこそ、そんな中に、発展や上昇を考えなければならない通常とは別に、ある種の停滞や維持も考えていかなければなりません。
攻めも必要ですが、同時に守ることも必要です。

今はできないこともありますが、逆に今だからこそ現状の中で挑戦できる何かもあるのではないかと思います。

来る時に向け、いつもの年以上に色々なことを考えながら過ごしていきたいと思います。


2020年5月9日 掲載

ジャガイモンプロジェクト代表 ・ 川崎康



 
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